定置網漁師の1日/壱岐の幸
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「出港」
午前3時半すぎ、真っ黒に日焼けした海の男たちが郷ノ浦港に集まりました。 ブ、ルブル、ブルルル―。 「出港するぞ」。船長の合図に伴い、船は夜明け前の真っ暗な海に勢いよく滑り出しました。 |
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「水揚げ開始」
港を出てから15分ほど走ると、定置網に到着しました。
「きょうは魚がはいっちょるかな?」と漁師の一人は鼻歌交じりに話しながら、各自持ち場に素早く散り、水揚げ作業を開始。 機械と人の力を頼りに海中に仕掛けた網を少しずつ手繰り、 カタクチイワシやアジなどの小魚が海面でピチピチと飛び跳ね、 |
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「水揚げ」
「板子一枚下は地獄」といわれるように、船上での作業は常に危険と隣り合わせ。網の中の魚を「たも」ですくう水揚げ作業も真剣な表情で淡々とこなします。 一瞬の気の緩みが事故につながるだけに、手は抜けません。丸々と太ったブリやイサキ、イカが次々にデッキに姿を現します。 「昔とは比べ物にならんばって。こん時季にこんだけ上がればよかたい。」水揚げ不振が続くだけに、ベテラン漁師の一人はしみじみと語りました。 |
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「船上での選別作業」 朝日を浴びながら漁師たちは自分の持ち場で、自らの作業を黙々とこなします。 魚をたもですくう作業と同時に、デッキで魚の選別作業が始まりました。 鮮度を落とさないよう魚を一匹ずつ素早くしめ、魚体の大きさをそろえて、発泡スチロール箱に見栄え良く並べていきます。 もうすぐ帰港になります。 |
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「競り」
午前7時20分、帰港。「第8大漁丸」の帰りを、漁協の同僚や仲卸業者が待ち構えていました。 魚が並んだトロ箱を陸揚げした後、すぐに競りが催されました。競り人の威勢のいい声のもと、新鮮な魚は次々と競り落とされました。 魚は小売店に魚を卸す仲卸業者の手を経て島内外に出荷されます。 漁船に残った漁師たちは船体に付着した魚のうろこや血を海水できれいに洗い流し、あすの漁に備えます。 |
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郷ノ浦町漁業協同組合
壱岐周辺の漁場で沿岸漁業を営んでいます。漁船は小さいものまで含め約700隻を保有しています。
定置網のほか、漁船に乗って沖合で操業する一本釣り、延縄(はえなわ)、刺し網などが盛んです。
素潜り漁も古くから行われており、アワビ、ウニ、サザエなどの水揚げは海に生きる漁業者にとって
貴重な収入源になっています。
組合員数318人。年間水揚げ高約12億円










